第一章 中国民主革命勝利の発端
一 清王朝の改革開放運動
二 革命派の勝利、改良派の失敗、清王朝の滅亡
三 中国民主革命勝利の発端としての辛亥革命の歴史的意義
補論 近現代の専制改良は「革命予防を以て始まり、革命誘発を以て終わる」
第二章 中国民主革命がもたらした革命と復辟との反復
一 中国人民による専制復辟打倒の困難性と複雑性
二 中国人民は袁世凱、張勛の公然たる復辟に断固として反撃することを
以て「護国」とした
三 中国人民は北洋軍閥の偽共和・真復辟への反対を堅持することを以て
「護法」とした
四 中国人民による反復辟の思想文化革命――新文化運動
五 中国国民党による護国、護法、反復辟の艱難の過程
補論 新文化運動、五・四運動と中国共産革命の誘発に因果関係はない
第三章 中国民主革命を襲う共産革命という巨大な危険
一 中国共産革命の外在誘因
――悪しき隣国・帝政ロシアと「東方路線」の陰謀を進めるソ連
二 中国共産革命の内在誘因
三 孫中山「連ソ容共」の由来と性質、原則と錯誤
――マルクス主義とロシア共産革命に対する孫中山の批判及び否定
四 国民党親露派(左派)の幼稚病・権力病及びその巨大なる危害
補論 「国共合作」とは何か? 「新」三民主義とは何か?
第四章 民主革命を防衛し、祖国統一を推進した蒋介石の歴史的功績
一 革命軍事力を広東に定め、北伐を準備する
二 中山艦事件を利用してソ連の僭権、中共の簒権に反撃する
三 党務整理案・北伐企画案をもって民主革命の方向を堅持する
四 清党の決意と南京政権の再建によって北伐を貫徹する
――「四・一二反革命クーデター」という政治デマを分析する
五 北伐の成功を指導し、護国護法の勝利を獲得する――新中国の統一
補論 蒋介石は誰の革命に叛いたのか?
第五章 革命と復辟の継続と民主革命の勝利発展
一 新旧軍閥叛乱の平定は「護法」運動の継続
二 中共武装叛国に対する包囲殲滅は「護国」の継続にとって必須
三 国民党「一党訓政」は憲政に向かうあるべき過程
四 内憂外患のもとにおける中華民国の民主建国の成果(1927-1937)
補論 孫文後における中国民主革命指導・推進の新権威――蒋介石
第六章 中華民国の偉大な国家防衛戦争
一 悪しき隣人日本の中国及び中国民主革命に対する長期侵略と破壊
二 国民党蒋介石の抗日指導という艱難辛苦の使命
三 蒋介石の「和戦併用」の必要性と合理性
四 蒋介石の「攘外必先安内」の緊迫性と正確性
五 蒋介石「持久戦」思想の生成、決定と貫徹
六 国民党の勇敢な抗戦は血で書かれた史実であり、
筆で書かれたデマではない――中共を除く各派軍事力による共同抗戦
七 偉大な国家防衛戦争と艱難辛苦の抗戦時期における民主建国の成果
補論 民族英雄――蒋介石と武装クーデターの陰謀――西安事変
第七章 中国民主過程の巨大な逆流
一 民主進取と専制反抗の残酷な対決
二 国民党政権の内戦における失敗の原因
三 国民政府、国民党、蒋介石の重大な歴史錯誤
四 国民党腐敗の由来・性質ならびに国民党は腐敗によって
失敗したのではないことについて
補論 20-40年代中国民主派知識人の弱点、錯誤、教訓
第八章 中国の民主化はまず台湾で成功した
一 中華民国台北政権――中華民国の国統と法統の堅守
二 総統の権威と訓政の恢復――台湾政治の安定と平和発展の保持
三 民主主義実現の追求――台湾全面民主化過程の推進
補論 「護国」「護法」の重大な歴史的任務
結論 中華民国と中国国民党――国民党の悲哀と栄光